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飯盒炊爨

読めても書けない(笑)、「はんごうすいさん」。
「炊爨(すいさん)」とは辞書によると「飯を炊くこと、炊事」とある。
ワタシはなぜか、昔からこの言葉が好きだった。
飯炊きは食いしん坊の基本、ということだろうか・・・
日々炊爨、そんな感じで生きている。

ハナシは戻って、飯盒炊爨。
京都の実家にはたくさんの飯盒があった。
実はわが家はその昔、ボーイスカウト一家だったからだ。
(あ、お間違えなく。ワタシはガールスカウトね)

幼い頃、兄の人見知り解消のため始めたらしいが、
付き添いの父がハマってしまったようで、
いつの間にか指導者にまでなってた(笑)
ああ、アウトドアに血が騒ぐのはDNAか・・・?

しかし、大人になってまた「それ」をすることになろうとは・・・
きっかけは、こんなにかっちょいい飯盒を手に入れたから。
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スウェーデン製のメスキット。おそらく軍用品だろう。
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見つけたのは、雑貨屋さん。
普通は、小物入れなどとして買われるのだろうが、
そこは「勝手にアウトドア料理研究隊(隊員一名)」ですもの?!
「本来の形で使いましょ!」ってんで、ナツキャンプへの同行させた。

日本でポピュラーなUの字型とは違う。
それだけに使い勝手も広がる。
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持ち手が付いているので、蓋もフライパンに早変わり!
本体は、ちょっとした煮込みやスープにも。
二人分なら対応可能なサイズ。
ちょっとしたトレッキングにも連れて行ける。
USEDとはいえ、頑丈さはそのまま。さびもない。
これはいい仕事をしてくれそうな予感!

初回は、タイトル通りの「飯盒炊爨」に挑戦!
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ナツキャンプは海遊びがメインなので、ディナーは手をかけないのが鉄則。
メインディッシュは、ビーフやキチンレッグ、海鮮の炭焼き 等々。
お酒を飲まないオットにとって白米は欠かせない。
もしや炊けてなかったり、焦げ焦げにすれば涙目になられそう・・・

昔どんな風に炊いていたのかなんてすっかり忘れたので、
普段に土鍋で炊いている感覚と同じようにやってみた。
最初は、やや強火でガンガン沸騰させる。
水蒸気が立って「おねば」が出てきたらすぐほんの弱火に。
15~20分炊いたら火から下ろす。
すぐに上下をひっくり返して15分ほど蒸らす。
実はとってもカンタンに出来あがる。
コツと言えば「おねば」がふきこぼれないように火加減に注意することくらい。

最後にひっくり返すのは、全体に熱気をまんべんなく行き渡らせるため。
下からの火だけで炊いているときは特に必要な行程。
じゃないと、炊きあがりにもムラができ、
下の余熱でどんどん底面だけがこげちゃうことになるのである。

さて、オットは涙目になったのだろうか?
結果は・・・キラキラ目の大成功!
ちゃんと「かに穴」もできて、ふんわりおいしそう。
返してみても、無駄な焦げもいっさいなし!
(しかしココで痛恨のミス!
 あまりに綺麗に炊けたので喜び過ぎて写真を撮り忘れ!)

2合炊いたので、朝食のリゾットにも。
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おいしゅうございました。

ちなみに、程よく酔っぱらった前夜は22時前には就寝。
朝は4時起き。ああ、健康的すぎる・・・
(実際は、テントに蚊が侵入したせいで起こされたんだけど)

この飯盒、鉄製で頑丈。コンパクトで四角ってのがミソ。
小瓶などの調味料をキッチリ詰めると運搬にも便利。
(取っ手部分のフック、両サイドに収めると鍵の役割になって
蓋が外れることもない)
そして、四角だと荷物のパッキングでも収まりがいい。
(実は、今まで重くてでかい炊飯土鍋や鋳鉄鍋を持って行っていた・・・)
氷水を入れて卓上で飲料瓶を冷やしたりも出来そうだ。
やっぱり飾っておくだけじゃもったいない!どんどん使ってみようと思う。
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*お気に入り飯盒と出合ったのは、
世田谷区等々力にある、家具と雑貨のお店「巣巣」さん。
センスの良い品々に出合える場所。
ものづくりのワークショップなども開催されている。
オーナーやスタッフさんも心地いい方々。
行くたびなんだか落ち着く、お気に入り店のひとつである。
(お尻がキュートなノンキ犬の友ノンキーノと出合ったのもココ!)
*巣巣さんHPはこちら
by nonkishokudo | 2009-08-30 09:44 | いいかんじ


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